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ホンダのPU供給で注目度アップ!トロ・ロッソってどんなチーム?

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今年のF1界において再注目されているチームが2つあります。それは今年からホンダPUを搭載するトロ・ロッソと、ルノーPUを搭載するマクラーレンです。特にトロ・ロッソには日本から熱視線が注がれています。今回はそんなトロ・ロッソというチームの歴史を見ていきたいと思います。

そもそもトロ・ロッソってどんなチーム?

トロ・ロッソは05年にすでにF1に進出していたレッドブルがミナルディというチームを買収して誕生しました。レッドブルがチームを2つもつことは当時かなりの問題になり、実際何回か売却の話も出ましたが、まとまらず現在もレッドブルが所有しています。

余談ですがトロ・ロッソとはイタリア語で赤い牛という意味であり、そのものずばりの名称になっています。またそんなトロ・ロッソというチームですが、レッドブルの2軍としてレッドブルが支援している若手ドライバーや、新パーツのテストをするという役割があります。

そのため年間成績でレッドブルを上回ることや許されず、また優勝を狙っていないチームです。トロ・ロッソにホンダPUが搭載されることで将来的にレッドブルホンダが誕生するとされている理由はここにあり、トロ・ロッソの成績が上昇すれば、レッドブルホンダが来年誕生する可能性はかなり高いと思われています。

意外と深い日本との縁

そんなトロ・ロッソですが、前身のミナルディ時代を見ていくと片山右京、中野信治氏がドライバーとしてステアリングを握り、バブル期にはパイオニアや講談社などの日本企業がスポンサーとなっていました。

また実現はしませんでしたが90年代に無限ホンダ(92年にホンダが撤退したのちにエンジンを供給したホンダの子会社)エンジンを獲得しようとするなど、かなり日本との縁が深いチームです。

また、今年のドライバーの1人であるピエール・ガスリーは昨年日本の最高峰レースであるスーパーフォーミュラに参戦し惜しくもチャンピオンを逃すも年間ランキングで2位を獲得しています。それゆえにこのチームは日本人と仕事をすることに慣れていると言われており、実際開幕前の合同テストではお互い良い関係を築けていることをうかがわせるシーンがかなり見られました。

テストから見えたもの

先ほど挙げましたが2月末から3月上旬にかけてスペインバルセロナにおいて合同テストが行われました。雪が降るなどコンディションが厳しい日もありましたが、そこでは前年の信頼性不足を解消し、快走するトロ・ロッソホンダが見られました。

タイムもメルセデスなどの上位陣には及ばないものの、中段グループで戦えるものを記録しています。テストはあくまでテストなので具体的な序列がわかるわけではありませんが、それでも本番での結果を期待させるには十分な成果を残せています。

去年までの屈辱をバネにしたホンダと、ミナルディ時代から通じて初めてワークス待遇(チーム専用に設計されたエンジンや資金の供給を受けること。そうではないチームはカスタマー待遇といわれる)を得たトロ・ロッソがどこまで躍進するか。今年のF1への興味は尽きません。

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