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西岡 VS カルロビッチ戦 分析してみた~シリーズ①~

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こんにちは。テニス大好きタマジです。西岡良仁選手のプレイが大好きで、もっと色々な人に西岡選手の凄さを知ってほしいと過去の強豪選手との試合を分析したいと思います。

レベルアップが急な日本男子テニス界において、前人未踏の世界4位まで進出した錦織選手に続き、日本ナンバー2といってもよい西岡良仁選手が急成長をみせている。

グランドスラムでの活躍、テレビでの出演などでもはや「有名人」である錦織選手に対し、西岡選手の知名度はまだまだ低い。テニスファンであればもちろん知っている選手だが、一般の方々は「西岡選手って誰?」という方も多いであろう。

熾烈を極めるATPツアーランキング争いで世界50位に入ることは偉業に近い。西岡選手はそれを達成すると同時に、上位ランカーも破り始めている。

注目に値する西岡選手の試合ぶりを解説していこう。

2017年BNPパリバオープン、すなわちインディアンウェルズのATP1000マスターズ大会で、西岡選手はビッグサーバーとして知られる当時世界21位のカルロビッチ選手と対戦した。

この試合で西岡選手は、カルロビッチ選手を倒すのだが、いかにしてこのベテランビッグサーバーを撃破したのか、戦況を探る。

この大会の西岡選手

ATP1000マスターズ大会は、グランドスラムに次ぐグレードの大会であり、上位ランキングプレーヤーがほぼ全員顔をそろえる最高峰に近い大会だ。

2017年のインディアンウェルズ大会、西岡選手は予選決勝で、NEXT GENの一人スウェーデンのイライアス・イマー選手に敗退する。しかしラッキールーザーでの出場がかない、初戦は何とそのイマー選手との再戦となる。

この試合で、西岡選手は見事雪辱を果たし、2回戦へ進出する。そしてその相手は、第19シード、当時世界ランク21位のカルロビッチ選手であった。

カルロビッチ選手戦戦況

立ち上がりのカルロビッチ選手は、快調にサービス、ネットプレーを決め、ラブゲームキープする。西岡選手の立ち上がりはカルロビッチ選手のネットプレーに押される部分もあり、ブレークポイントを握られる。しかしここは最後素晴らしいパスを決め、見事にキープする。

その後もカルロビッチ選手はサービスを軸としたネットプレーでの攻めを中心に、安定したサービスゲームを展開、西岡選手にブレークのチャンスを与えない。

一方の西岡選手もワイドに切れるサーブ、積極的なネットへの展開で、もつれる場面はあるものの、サービスをキープしていく。

そして4-4で迎えた9ゲーム目、身長211センチのカルロビッチを見事に抜いた絶妙のバックハンドトップスピンロブが決まり、15-40とダブルのブレークポイントチャンスをつかむ。

ここでベテラン、カルロビッチ選手にまさかの動揺が走り、何とダブルフォルトにて西岡選手にブレークを許してしまう。

このわずかなチャンスを生かした西岡選手が続く第10ゲームをラブゲームでキープ、見事第一セットを6-4で奪う。

カルロビッチ選手戦の勝因は?

結局西岡選手が第二セットも6-3で奪い、ストレートセットでカルロビッチ選手を破るわけだが、勝因はどんなところにあったのであろうか?

映像分析前編

https://www.youtube.com/watch?v=GTsCtOh2aG0

1’30”付近からのプレー
2ゲーム目の30-30の場面、西岡選手はボディに食い込むスライスサーブにてカルロビッチ選手のリターンを詰まらせ、浅い返球をアプローチしてネットプレーに持ち込んでいる。

このポイントはカルロビッチ選手の見事なバックハンドショート(あまりみかけないプレー。半歩でも間に合わなければ西岡選手のポイント)の切り返しにより落とすが、基本戦略は間違っておらず、こうすればポイントを取れていく、という自信を深めたラリーだ。

1’50”付近からのプレー
2ゲーム目のカルロビッチ選手がブレークチャンスを迎えたシーンだ。相手がビッグサーバーだけに、西岡選手が先にブレークを許すと試合が圧倒的に不利になる場面である。

ここでの西岡選手は、サウスポー、アドコートの有利性を十分生かし、ワイドにスライスサーブを打ってカルロビッチ選手を追い出し、ストローク、ネットプレーで振り回すという基本戦略に出た。

案の定フットワークが速いとは言えないカルロビッチ選手は、最後のショットに追い付かず、ネットしてしまう。

大きな立ち上がりのブレークポイントをセーブすると同時に、アドコートでポイントを奪う自信をつけたプレーだ。先ほどのジュースコートでの戦略と合わせ、どちら側からでも攻める基本パターンを確立した。

映像分析後編

https://www.youtube.com/watch?v=EwYN34vuCQM

1’21”付近からのプレー
ゲームカウント3-4で迎えた西岡選手のサービスゲーム、西岡選手のサーブコースを読みだしていたカルロビッチ選手は、特にセカンドサーブになるとフォアへの回り込みリターンを多用し始める。

これにより体勢を崩された西岡選手へネットプレーで圧力をかけ、ポイントを奪っていく。40-15としながら、ジュースに持ち込まれたが、ここを粘り強くキープ、カルロビッチ選手についていく。

2’20”付近からのプレー
4-4で迎えたカルロビッチ選手のサーブ、ネットに出てきて攻めてくるカルロビッチ選手に対し、西岡選手がツアー屈指の身長211センチの上を見事バックハンドロブで抜き、気落ちさせる。

この一本は相当効いたようで、15-40と西岡選手の迎えたブレークポイント、カルロビッチ選手は何とダブルフォルトを犯し、ついにブレーク、5-4と西岡選手の1ブレークアップとなる。

そしてサービングフォーザセットで迎えた10ゲーム目、40-0と3セットポイントを得た西岡選手は、基本戦略通りのワイド気味のサーブから、フォアに回り込んだカルロビッチ選手のショットを見事フォアダウンザラインに決めてついにセットを奪う。

勝因

しっかりとしたサーブからの戦略に基づき、西岡選手の生命線ともいえる軽快なフットワークで相手を上回ったことがまずあげられる。

そしてブレークポイントを握れられても、ブレークを許さなかった粘り強いプレー、これはどんな相手に対しても簡単には負けない実力をつけてきている証拠だろう。

これは2017年、すなわち西岡選手が大けがを負う2018年の前年に行われた大会における試合である。

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