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西岡良仁選手 VS ワウリンカ選手 分析してみた~シリーズ③~

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こんにちは。テニス大好きタマジです。西岡良仁選手のプレイが大好きで、もっと色々な人に西岡選手の凄さを知ってほしいと過去の強豪選手との試合を分析したいと思います。

錦織選手に次ぐ日本のナンバー2西岡良仁選手、グランドスラム本戦へも進出し、強豪選手と大熱戦を展開している。まだツアーでの大きな勝ち上がりはないが、その可能性を大いに秘めた期待の選手だ。

その西岡選手が過去に対戦した強豪選手との試合ぶりを振り返り、小柄ながら素晴らしいパフォーマンスを発揮している西岡選手の強さに迫る。

2017年インディアンウェルズ4回戦

2017年BNPパリバオープン、すなわちインディアンウェルズのATP1000マスターズ大会で西岡選手は、2回戦でビッグサーバーのカルロビッチ選手、3回戦で元トップ10プレーヤーのベルディヒ選手を撃破、この大会3勝をあげ、4回戦ベスト16に進出した。

そしてその相手は、グランドスラムを3度制覇したあのスタン・ワウリンカ選手である。時にビッグ4(当時)をも打ち破る超ド級のパフォーマンス、パワーを持つワウリンカ選手に対して、この大会絶好調といってよい西岡選手はどのような戦いぶりだったのだろうか?

ワウリンカ選手戦戦況1

立ち上がりから、いかにも重そうなサーブ、ストロークを放ち、西岡選手を攻め立てていくワウリンカ選手、シングルバックハンドの希代の名手であり、その伝家の宝刀をいつ抜くのか、それに西岡選手は抜群のフットワークで対応できるのか、そのあたりがこの試合のカギだ。

ストロークを打ち合い、早くも互いの感触をつかんできた3ゲーム目に早くも試合が動く。先手を取ったのは西岡選手、粘りを発揮してブレークポイントをつかみ、まだエンジン全開とはいかずショットにぶれのあるワウリンカ選手のミスを誘ってブレークに成功する。

しかしワウリンカ選手はすかさず次のゲームでブレークバックチャンスをつかみ、すさまじい打ち合いの末、ボレーで仕留めてブレークバック成功、2-2となる。

3-3で迎えたワウリンカ選手サーブゲームで西岡選手が再びブレークポイントをつかみ、ワウリンカ選手の西岡選手バックハンドを狙った攻めに耐え、ワウリンカ選手がフォアをアウトして再度ブレークに成功、またもや先行する。

続く大事な西岡選手サーブゲーム、高い弾道で小柄な西岡選手を攻めるワウリンカ選手、ここもウィナー級ボールを見事に返球して、キープに成功する。

乗ってきた西岡選手は続くゲームでワウリンカ選手のパワーに押されながらも、見事なリターンエースを決めてワウリンカ選手の焦りを誘い、ついに3度目のブレークでこのセットを奪う。

ワウリンカ選手戦戦況2

第二セットに入っても基本的な攻防の流れは変わっていなかったが、ワウリンカ選手がサーブ&ボレーを駆使するなど、より積極的なプレーをしはじめる。

西岡選手もネットプレーに出たが3ゲーム目で、ワウリンカ選手の見事なパスを食らい、このゲームをブレークされてしまう。

そして逆にブレークポイントを西岡選手に握られた場面を、見事な逆クロスフォアハンドでしのいだワウリンカ選手が、5-3でむかえた西岡選手サービスゲームにプレッシャーをかける。

西岡選手得意のアドコートからのワイドサーブに対して、フォアハンドで回り込み逆クロスを使い始める。互角のポイントから、このワウリンカ選手逆クロスにもすぐ対応した西岡選手だが、短いボールとなったストロークでネットに出され、ワウリンカ選手にパッシングされてしまい、このセットを3-6と失う。

ワウリンカ選手戦戦況3

セットオールとなった第三セットは、すさまじい試合となった。両選手の打ち合いはよりヒートアップ、ワウリンカ選手も伝家の宝刀を抜きまくる。

再び先行したのは西岡選手、1ブレークアップ4-3で迎えたサービスゲームはジュースにもつれ込み、激しいストロークの応酬となる。

ダウンザライン、クロスにフォア、バックとも力強いストロークを打ち込んでくるワウリンカ選手に西岡選手はことごとくこれを跳ね返し、このもつれたゲームを死守して5-3、この試合は西岡選手のものかと思わせた最初のシーンだ。

5-4の西岡選手サービングフォーザマッチは先行された西岡選手が30-30に追いつくも、ワウリンカ選手のミスショット気味のボールが浅く入り、ネットに連れ出された後パッシングされてしまう。土壇場でのブレークダウンで5-5となる。

それでも5-5でのワウリンカ選手のサーブゲームをワウリンカ選手がネットに引っ掛けアウトして、なんとここでも再びのブレークに成功する。1ブレークアップの6-5、今度こそは西岡選手の勝利か、と思われた。

そして30-15、勝利まであと2ポイントと迫った西岡選手に、このような修羅場を何度もくぐっているワウリンカ選手が立ちはだかる。西岡選手のバックライン付近に落ちる素晴らしいショットをことごとく返球、ついには伝家の宝刀バックハンドクロスを打ち込んでついに西岡選手を引きずり下ろし、タイブレークへ。

タイブレークでも両選手のパフォーマンスは互角、ワウリンカ選手怒涛の攻めを、見事なロブで切り返して逆襲する西岡選手が観衆を沸かす。

またもや流れは西岡選手かと思わせた場面だ。しかし最後の最後はグランドスラムホルダーの意地、わずかの差で誠に惜しい敗戦となった。

映像分析

228”付近から  この試合を象徴するストローク戦

第三セット西岡選手からの4-3、是非とも死守したい西岡選手サーブゲーム、ここは絶対ブレークしたいワウリンカ選手の意地と意地のぶつかり合いが、すさまじいストローク戦を生む。

攻めるワウリンカ選手、守る西岡選手の構図だが、見事なフットワークで耐えに耐えた西岡選手がゲームを死守する場面だ。

6’07”付近から 西岡選手の真骨頂

ワウリンカ選手のまさに怒涛とも言ってよい攻め、仕上げのスマッシュまでもっていき、完全に西岡選手を崩している。しかしそこから驚異の粘りは、見事なロブを生み、見事な逆襲を見せてポイントを奪う!

まさにこのプレーが西岡選手の真骨頂であろう!

まとめ-好試合の要因

世界トップ10に君臨し、グランドスラムも制覇しているワウリンカ選手、時にはあのジョコビッチ選手の正確無比なストロークをも粉砕するその力は計り知れない。

美しく、力強いシングルバックハンドは、世界最高峰に輝いている。そして力強いサーブ、パワーあふれるフォアハンドを駆使して、世界トップクラスと激闘を繰り広げている。

そのワウリンカ選手に対して、「あと2ポイントで勝利」というところまでの戦いを繰り広げた西岡選手、試合内容はまさにがっぷり四つの熱戦といってよいだろう。

正直いって西岡選手が上回るのはフットワークのみ、ボールの威力そのものはやはり数レベル違うものを感じる。決してケガなどによる不調ではない、普段の実力を発揮している
ワウリンカ選手に対して、互角あるいはそれ以上の戦いができたのは、まずメンタル面のタフさだろう。

相手が誰であれ自分のやるべきことをきっちりとやり切り、そしてそれは時にミラクルなプレーを生んでいた。

もう少し下位ランクであれば相手を追い出せるワイドサーブも、ワウリンカ選手に回りこまれるシーンも見受けられた。ここは今後もまだ伸ばせる余地のある部分であろう。サーブが進化し続けるナダル選手のように、回転量、スピードもさらに上がることが望まれる。

それによりサーブゲームがより安定すれば、リターン力、ストローク力は折り紙付き、より一層の飛躍が期待できる。

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