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西岡良仁選手のデルレイビーチ1回戦 ミルマン選手に逆転勝ち

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テニスコメンテーターのTAMAJIです。北米ツアー転戦中の西岡選手、フロリダのデルレイビーチ・オープンに参戦です。開幕日現地2月17日に行われた1回戦は、あのミルマン選手との対戦でした。さあ結果はいかがだったのでしょうか?

ミルマン選手

デルレイビーチ・オープンといえば、錦織選手が2008年に初ATPタイトルを取った思い出深い大会だ。今にして思えば、錦織選手のツアー上位進出は、ほぼ「当たり前」に近い感覚だが、この時の錦織選手は予選勝ち抜き、決勝では当時世界12位だったブレーク選手を破るというまさに快挙であった。

その思い出深い大会に西岡選手が参戦、初戦の対戦相手はオーストラリアのミルマン選手となった。

ミルマン選手、30歳、183センチ78キロ、若いころはオーストラリアのルーキーとして相当期待された選手だったが、伸び悩みもあり、ランキングは最高位33位、現在は40位である。

ATPツアー優勝の経験はない。しかし最近では2018年全米4回戦でフェデラー選手と大熱戦を展開して勝利し、自身初のグランドスラムベスト8進出を果たす。

そして記憶に新しい2020年全豪では、3回戦でフェデラー選手と再び対戦、フルセットにもつれた試合は、最終セット10ポイント先取のマッチタイブレークであと2ポイントまでフェデラー選手を追い込みながら惜敗した。

タフなメンタル、フィジカルを持ち、フェデラー選手を苦しめたショットはこのところ切れ味が上がっている。ATPツアーでは簡単な相手は一人もいない。

今大会の第5シードのミルマン選手、西岡選手にとって難敵の一人との初戦を迎えた。

ミルマン選手戦戦況1

試合の立ち上がり、そして終盤はその行方を占う大きなファクターだ。立ち上がりを無難にサーブキープしていければ、勝負どころの終盤でチャンスをうかがう構図ができる。

しかし、試合の入りはプロでもアマでも、レベルの差はあるにしても難しいことに変わりはない。相手のショット、ボール、コート、天候、風、自らのショットの調子といった要素をいち早く把握しなければならない。

自らのサーブゲームをキープしたミルマン選手に対して、西岡選手は続く自分の初サーブゲームを落としてしまう。この立ち上がりの差をこのセットは最後まで崩せず、3-6で第一セットを失う。

しかし西岡選手の素晴らしいところは、劣勢となっても自分のペース、テニスをきっちりとやり遂げることだ。きちんと自分のサーブゲームをキープして、チャンスを待って追いつき、逆転を狙う。

残念ながらこのセットはミルマン選手がブレークポイントを与えず、セット先行を許す。

ミルマン選手戦戦況2

第二セットに入ると、西岡選手、ミルマン選手ともにサーブキープを続ける展開となる。西岡選手4-3で迎えた第8ゲーム、ミルマン選手サーブを見事ブレーク、5-3とサービングフォーザセットを迎える。

しかしここは粘り強く、超タフなメンタルを持つミルマン選手、簡単にはセットを取らせてくれない。ブレークバック、このセットはふりだしに戻ったかにみえた。

しかしメンタルでは負けない西岡選手、ここでその本領を発揮、第10ゲームのミルマン選手サーブを再びブレークしてこのセットを奪う。

まさにテニスの試合の典型的なパターン、序盤と終盤に動きがあったゲームだ。それぞれが1セットずつを取り合い、勝負の行方は第三セットへもつれ込んだ。

ミルマン選手戦戦況3

ここまでくると、西岡選手はミルマン選手球筋、コートコンディション、自らのプレーの調子などをほぼ把握した状態になったであろう。いかにしてこのセットを奪うかの組み立てを西岡頭脳コンピュータがフル回転して分析し、試合を進めたに違いない。

第三セットのブレークピンチはゼロ、ファーストサーブ確率は70%と第二セットの73%をほぼキープ、そして特筆すべきはセカンドサーブでも1ポイントしか失っていないところだ。

セカンドサーブになった場面で、第二セットでも失ったポイントは2ポイントのみ、この時点でミルマン選手のリターン弱点を浮き彫りにした光景が浮かぶ。これを第三セットも継続し、高いポイント奪取率、安定したサーブゲームを展開した。

こうなるともともとリターンゲームに強い西岡選手、集中力をさらに増して臨めるわけだ。このセットは2回のブレークに成功、6-2と完璧にセットを奪い、見事な逆転勝ちだ。

フェデラー選手と全豪で互角の戦いをした今大会第五シードミルマン選手を、フルセットとはいえ第三セットは完璧に封じた西岡選手、ますます期待が高まる。

試合分析

15'40"付近から 
第二セット 西岡選手4-3の場面でミルマン選手のサーブゲーム、0-40と追い込んでから、西岡選手会心のフォアリターンウィナー!これでブレークして試合の流れを引き戻した。

2214"付近から
第三セット 西岡選手2-1としてミルマン選手サーブゲーム、まさに西岡テニス 粘りの真骨頂を発揮して拾いまくり、タフなミルマン選手が悲鳴を上げてミス、またもやラブゲームブレーク!

24'36"付近から
第三セット 西岡選手4-2の1ブレークアップでのサーブゲーム。これをキープすれば勝利に相当近づくとあって、さすがの西岡選手も少し硬くなる。ミルマン選手が0-30とチャンスをつかみかけるが、サーブ、この日よく決まっていた強烈なバックハンドを駆使して切り抜ける。このキープは大きかった!

西岡選手次の相手は?

クオリファイヤー(予選勝ち抜き)のルビン選手(アメリカ)269位と、スペシャルイグザンプト(予選出場予定が前週勝ち残りで予選に出られなくなった選手枠)のジャン選手(台湾)119位の勝者が、西岡選手の次の対戦相手となる。ジャン選手は前週ニューヨークオープンで西岡選手が敗れたオペルカ選手を破り、準決勝まで進出している。ともにランキングは低いが油断のならない相手だ。

ただしともに小柄な選手なので、西岡選手と同タイプのプレーヤーといえるだろう。次の試合に勝てばベスト8、そしてなんとかベスト4あたりまで行ってほしい期待でいっぱいだ。

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デルレイビーチ・オープン、対ミルマン選手戦のマッチポイント画像です!
またも上位選手を破る!

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