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外出自粛だからこそサッカー観戦の見方でライバルと差を広げられる

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ダゾーンが普及してサッカーの試合がより身近になったのは事実。サッカーが好きになった人も増えたでしょう。実際にスタジアムに足を運んだ方も増えたと思います。

サッカーの発展に間違いなく貢献しているダゾーンですが、視点を変えればダゾーンが普及してプロ選手のテクニックが身近に見れることになったとも言えます。

今日は、外出自粛が続く今日このごろ、サッカーの練習ができず歯がゆい思いで過ごしている方にサッカー観戦で今後飛躍的に成長できる見方について書いていこう思います。

そして、今日は某Jリーグの現役コーチを勤められているS氏(本業との兼ね合いで名前は非公開)に上達のための試合の見方を解説していただこうと思います。

練習しなくてもサッカーが上手くなる方法

こんにちは。
現役Jリーグチームのコーチを勤めているSです。

「サッカーがうまくなりたい、プロサッカー選手になりたい!」

夢を実現するためには、日々の絶えまぬ努力が必須です。今現在、プロサッカー選手として活躍している選手の多くは、来る日も来る日もボールを蹴って、努力を惜しまなかった人たちです。

しかし、ただボールを蹴って、走って、体を鍛え続けるだけではプロサッカー選手になることはできない。もう一つ、体を鍛えると同等以上に鍛えないといけない部分があります。

それは、【考える力】です。

敵に奪われないボールコントロール技術、走り負けない体力、敵を置き去りにするスピード。素晴らしい素質を持っていても、それを頭で考え、適した場面で使うことが出来なければ、試合で活躍することはできません。

この『考える力』を身に着けるために大切なことは、レベルの高いプロの試合を数多く見て「勉強」することが一番です。

しかし、経済的な理由などで、チケットを買って、毎回スタジアムに行き、生で観戦することが難しい人たちもいるでしょう。そんな人たちでも、テレビ観戦という形で、考える力を身に着けることが可能です。

しかし、ただ漠然と見ているだけではもちろん成長はしません。自分の成長につなげるために、どのように試合を見れば良いのかを、私の経験をもとに紹介していきます。

1.システム・配置の理解すること

スポーツ観戦システム

まず、試合が始まる前から私たちの「勉強」は始まっている。テレビ放映では、試合開始前に、両チームのスターティングメンバーと《システム・配置》を紹介する時間がありますが、その部分を頭に入れておくことをおススメします。

システムについて、両チームがどんな配置で戦うのかを理解しておくことが大切で、最初の配置から攻撃時、または守備時にどのように変化していくのを、映像を見て選手の動きを確認します。

例えば、ここ最近の傾向として、最初のシステムが、DFが4人、MFが4人、FWが2人の4-4-2のシステムでスタートし、攻撃時にはDFを3人にし、MFを1人増やすことで3-5-2のシステムに《可変》するようなチームが増加してきています。

選手は練習や試合中、監督の様々な要求に即座に対応していかなければならない。その中でもこの《システムの可変》を戦術に盛り込んで戦う監督が増えてきている。

例えば、2019年度のJリーグ覇者である横浜F・マリノスはポステコグルー監督のもと、4-2-3-1の基本的なシステムから、SBが中へと絞り込んだり、ボランチが外へと流れたりと、様々な形へとシステムを《可変》させています。

このシステムの可変という新たな戦術に柔軟に対応するためにも、たくさんの試合を、システムを意識しながら見て、様々なパターンを頭の引き出しに入れておくことが重要である。

2.追いかける選手を決めておく

スポーツ観戦 特定選手

試合を見る際、どうしても、ボールばかりを目で追いかけがちですが、自分と同じポジションの選手、目指すプレースタイルに近い選手を1試合通して追いかけていくことも様々な発見ができ、いざ自分がプレーする際、参考になることがたくさんある。

私は主に、サイドバックやセンターバックとしてプレーしていたので、同じポジションで理想とする選手の、特に『ボールに関わっていない時間』を追いかけて試合を見ていました。

なぜなら、この『ボールに関わっていない時間』は、ボールに関わっている時間よりもはるかに長です。この長い時間に最高の準備をすることこそが、試合で活躍するためには必要不可欠で、プロの選手たちは、この準備を常に抜かりなく行うからです。

各ポジションで注意して見ていくポイントは異ります。
DFの選手ならば、味方が攻撃時に、ボールを敵に奪われた時のことを想定して準備しておかなければいけない。

その際に、プロのDFはどこにポジショニングし、どのように準備しているのか。その部分を見るにはボールばかり目で追いかけていても、見ることはできないです。

MFの選手なら攻撃時、ボールをもらえない時にどこに立っているのか、また、その場所から、どのようにボールに関わっていくのか。敵のプレッシャーを受けずにボールをもらうために、どこにポジショニングしているか、体の向き、どのタイミングで周りを見ているのか。

FWの選手ならば、動き出しのタイミングや、敵のマークをどのように外すのか、または、動き出してもパスが来なかった際に次はどんなことをしているか。

プロの選手たちは、ボールに関わっていない時間に、様々なことに気を付け、細心の注意を払いながら、いざボールに関わった際に効果的なプレーができるように、準備しています。

その部分を映像で意識しながら追いかけていくことで、実際に自分がプレーする際に、ボールに関わっていない時間に何をどう準備すべきなのかが明確になり、より優位な状態を作ってボールに関わっていくことができるようになります。

しかし、カメラワークによって見づらい試合もあるかもしれないが、このような視点で見ることが大事です。

まとめ

現在、新型コロナウイルスの影響により、外出自粛の状況が続いています。

外に出て練習することも、スタジアムに足を運び、試合観戦することもできない。こんな状況だからこそ、映像を通じて、注意すべきテーマを自分の中で設定しながら選手たちの動きを追っていくことで、いざ自分がピッチに立った時、頭が整理された状態で、より洗礼されたパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。

家にいる時間を有効利用し、考える力の向上のために、テレビでの試合観戦に時間を使ってみてはいかがでしょうか。

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