今やスポーツ好きには欠かせないツールとなったDAZN(ダゾーン)は、スマホやタブレットはもちろん、PCや家庭のテレビでも楽しめる利便性も魅力です。見逃し配信、ハイライトなど機能面も充実してきています。
しかしながらヘビーユーザー目線の欲求、要望は果てしなく、今日はこんなところをもっと改善してほしい。もっとこんな機能があればいいのにという案をお伝えします。不満ではありません、改善案です。
目次
1.ヘビーユーザーは寝ても覚めてもDAZN!?
DAZNは、月額1,925円(税込。2020年11月現在)で配信されるすべてのコンテンツが見放題のサービスです。現在は、Jリーグ、プロ野球、Bリーグ、海外サッカーなどが幅広く見られます。一口に「Jリーグ」と言っても、なかにはJ1・J2・J3で合計58チームあり、全試合が配信されますので全てのコンテンツを見ることは不可能なボリュームなのです。
そこにスペイン、イタリア、イングランドの強豪チームがあり、ほかのスポーツもあるとなると、ハイライトだけ見たとしても、とてつもない時間が必要になります。
しかも今年はコロナウイルスの影響もあって超過密日程ですから、次から次へと試合がやってきます。DAZNヘビーユーザーの方たちは、朝早くから夜、深夜遅くまでリアルタイムまたは録画での配信を楽しみ続けているというわけです。
2.DAZNがもっと進化するための要望
好きな試合をスマホで持ち歩きができる、何度も見られる、いろんなデバイスで見られるという時点で、DAZNはすでに10年前なら想像もつかないスポーツ観戦スタイルを可能にしてくれています。
しかしながら、「なんでできないの…」ということも少なくありません。
DAZNユーザー歴4年のヘビーユーザーが勝手にランキング形式で「DAZNへの期待と愛を込めた改善案」を明かしていきます。
2-1.第5位は「視聴台数」
第5位は、視聴台数の2台制限についてです。同じアカウントで一度にログインできる端末数は2台まで。つまり複数の端末を並べて同時間帯の試合をチェックしたいと思っても見られるのは2試合だけなのです。
同じ家に住む家族でも、応援するチームが違うことはよくあること。お父さんは巨人戦、お兄さんは浦和レッズ、妹は…なんてことも2番組まで。私など自宅でDAZNをつけようとしたら、外出中の家族2名がそれぞれ視聴中のために私が弾き出されたこともあります。
お金を払っている契約者は私なのに…。
「何台まででも上限なし」などとは言いませんが、せめて4人家族のために3台、いや4台程度までアクセスを緩和してもらいたいものです。
2-2.第4位は「配信期間を長く。録画保存も可能にしてほしい」
現在VリーグやJリーグの試合映像は1か月間視聴可能となっています。NPBや海外サッカーなどは1週間という設定になっています。
これは権利元との交渉の結果なのでしょうが、1週間はさすがに短い。またコンテンツの保存という点でも不便が多く、番組をダウンロードすることは可能ですが、なんと配信期限を過ぎるとダウンロードしてあったコンテンツも視聴できなくなります。
長く保存しておきたい好試合というのがファン心理だとよくありますが、残念ながらそれが許されないのです。スポーツの試合が次から次に消費されていくのはやや寂しいと個人的には思います。
せめて1年間は視聴期間を保証してほしいところです。
2-3.第3位は「番組表を見やすく、探しやすく」
番組の検索の仕方はなかなか不便です。サムネイルをスライドさせるために、Fire Stickのボタンを何十回と押して探すのははっきり言って面倒です。
生配信のスケジュールは以前よりもだいぶ改善されました。
日付ごと、配信開始時間ごとに試合の内容が見られるようになったからです。ですが、配信が開始されてから時間が経ったものは、地層のように折り重なった地面を掘りだすような感じ。
面倒くささ、伝わりますでしょうか。
たとえば5節前に行われたサッカーの試合を探そうと思ったら、もう大変。並んでいる順番も謎で、一説には視聴・再生回数が多い=人気の高いコンテンツほど先に表示されるそうですが…探しづらいです。開催日で検索できるようにするなど、UI・UXの改善を期待しています。
2-4.第2位は「さらなる放映権獲得による内容の充実」
今季(2020-21シーズン)、日本国内でも人気の高い、ヨーロッパサッカーの最高峰であるUEFAチャンピオンズリーグがDAZNで配信されなくなったことは大きな話題となりました。
【朗報】20-21チャンピオンズリーグはWOWOWで中継決定!DAZN(ダゾーン)でチャンピオンズリーグは視聴できない。
またJリーグを例にとると、リーグ戦は全試合中継されますが、ルヴァン杯、天皇杯という別大会はDAZNでの配信はありません。DAZNが放映権を持っていないためです。
ドイツのブンデスリーガやフランスのリーグアンも現在は配信されていません。ネット配信というジャンルではスポーツナンバーワンの地位を築いたDAZNですが、放送事業者(スカパー!やWOWOW)などはライバルになります。
正直な話、ユーザーとしてはこれらの有料チャンネルを別々に契約するのは負担が大きくなりますから、まとめてもらいたいのが本音です。
魅力的なコンテンツをさらに豊富に取り揃えてほしいというのがDAZNユーザーの偽らざる願いといっていいでしょう。
2-5.第1位は「再生スピードの調整、サーチのしやすさの追求」
堂々の1位は、再生時の操作性と機能面の向上です。これは多くのユーザーが感じているフラストレーションでもあります。試合を最初から最後まで淡々と見る分には感じないことですが、短時間で試合全体を見返したり、あるプレーを繰り返し確認したりというちょっとマニアックな見方をしようとすると、これが不便なのです。
たとえばスロー再生ができません。今のプレーが本当にオフサイドだったかどうか、アウトかセーフを見るにはスロー再生は重要です。ところが現在のアプリでできるのは30秒単位での早送りかリバースのみ。
「この一瞬」が見たいのに30秒見直すのはかなり長く感じます。時間の無駄ですし、集中力が落ちます。また見たい場面をスマートフォンで再生しながら自分の指で秒単位のシーンを探すのは不可能です。
一方、早送りで観たいときもあります。1.5~2倍程度の再生速度で試合の冒頭から見ながら、大事な場面は通常速度に落とすなどができれば、時間も効率的に使えて格段に「視聴の質」が上がります。
その結果「このプレーの分析」などをSNSやブログなので発信するファンや有識者も増え、そのコンテンツを読むスポーツファン全体の目が肥えることにもつながると思うのです。最終的にはDAZN契約者の増加にもつながると確信しています。
より豊かな「スポーツ視聴文化」を育てるためにも、DAZNさん、技術的な課題解決をぜひお願いいたします!
と、最後は文化と大きな話に膨らませてしまいましたが、裏を返せば、ネット配信によるスポーツ視聴はまだ始まったばかりとも言え、その分伸びしろがたっぷりあります。
いろんな視聴スタイルがありますが、要望の多いものについてはぜひ応えていただきたいと思います。そのことでプラットフォームの価値そのものが向上していきます。ファンとしても一緒に「作っていく、育てていく」思いでいたいものです。
なお記事の内容は2020年11月現在の内容です。