皐月賞に向けた前哨戦も終わりに近づき、いよいよ本番ムードも高まってきました。今年はどの馬がダービーを制するのか、今から楽しみでなりません。
ハイレベルな3歳牡馬戦線
今年はデビュー前から期待された良血馬たちが順調に実績を積み、前哨戦からハイレベルな争いが繰り広げられています。
その中でも注目は、昨年の最優秀2歳牡馬ダノンプレミアム。前哨戦の弥生賞もさすがのレース内容で完勝。近年でも稀にみるほど、豪華な前哨戦となった弥生賞で安定感のある走りを見せてくれました。レコードタイムで圧勝した朝日杯フューチュリティーSから、一段と成長し、クラシック戦線の主役は間違いなくこの馬だといえます
その2歳王者の対抗と見られるのがワグネリアン。デビュー戦でみせた上がり3ハロン32.6秒という末足は、間違いなく一級品。
弥生賞ではダノンプレミアムに敗れはしたが、実戦は昨年の11月から約4ヶ月ぶりであったことと、クラシックを見据えゆったりとローテーションを組んでいる点は共感が持てる。
完成度の高いライバルに比べ、こちらはまだ未完成と思わせるところもあり、あっさり逆転してしまってもおかしくないポテンシャルを秘めている。
ライバルと明暗分かれたもう1頭のG1馬
昨年からG1に格上げされたホープフルステークスの初代勝ち馬タイムフライヤーもクラシック有力候補に挙げられる。しかし、こちらは前哨戦となった若葉Sで良いパフォーマンスを見せることができなかった。主戦であるルメール騎手は、レース後のコメントでは、
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「休み明けで少し太かったですが、最後は良い脚を使ってくれました。しかし、前が止まりませんでした。次は大きなチャンスがあると思います」
と前を向いたが、弥生賞やスプリングステークスに比べるとメンバーが落ちると言わざるを得ない前哨戦で、前を捉えられなかったのは不満。まして最大のライバルになるであろうダノンプレミアムは同条件で余力十分で勝利している。さらに今回負けた相手とは比べものにならないくらいの先行力を有している。
今後の成長次第ではダービーには期待を持てるかもしれないが、皐月賞での逆転は難しくなったように思う。
虎視眈々と逆転を狙うライバルたち
ここまでレース内容を中心に力関係を測ってきましたが、まだまだ成長途上の3歳馬。今後の成長力で逆転も不可能ではありません。まして今年の3歳路線はハイレベルで、逆転を狙える馬も多数います。
弥生賞では3着に敗れるも、天才武豊を鞍上に配すジャンダルムに前哨戦スプリングステークスを制したステルヴィオも有力候補。また近年クラシックに直結する共同通信杯を制したオウケンムーンにも期待が持てます。
皐月賞後に目を移せば、兄弟に活躍馬のいるレイエンダやヘンリーバローズといった良血馬も注目しておいて損はないと思います。
次世代のスターホースは現れるか
期待が持てる馬を挙げると枚挙にいとまがないですが、それだけにクラシックは夢と感動と希望を与えてくれます。
キタサンブラックが引退し、すべての競馬ファンが次世代のスターホースを待ち望んでいるのではないでしょうか。どの馬がクラシックを制するのか、そしてその先に、古馬G1、さらには凱旋門賞を制する馬が現れることを期待したい。
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