日本にいると1番目につくモータースポーツはF1です。現在では地上波での放送こそありませんが、CSやDAZN(ダゾーン)でリアルタイムに放送されています。
しかし、日本では知名度こそ低いものの、CSなどで見れるモーターススポーツがまだまだあります。今回はそんな中からアメリカ大陸における最高峰フォーミュラ、インディーカーシリーズを紹介します。
インディーカーシリーズの特徴とは?
インディーカーシリーズの特徴、それは大まかには①チームが車体を作るF1とは異なり全チーム同じ車体を購入し、エンジンはホンダ、シボレーのどちらかから選択すること。②使用コースが常設コース、市街地コースに加え、オーバルコースを使用する。の2点です。
①に関しては書いたままなのですが、これに関しては実は車体を自作するF1が特殊です。インディーカーもかつては車体を自作するチームは存在したのですが、コストの面と成績的に対抗できなくなったことから製作を中断し現在に至っています。
そしてインディーカー最大の特徴が②のオーバルコースです。オーバルコースは左回りの楕円形コースを超高速(コースにもよるが時速300キロ以上)で200周以上周回します。
通常のコースに慣れている人の中にはほぼ全速で走り続けるオーバルレースはつまらないという人もいますが、コース形状が単純であるがゆえにドライバーの技量、感情が運転から見え(関係が微妙なドライバー間だと接触寸前まで近づくなど)、何周、状況によっては何10周も高速で並走し続けるという点がオーバルレースの醍醐味です。
高速で周回する為にひとたび事故が起こればかなり派手なものとなるなど、良くも悪くもアメリカというお国柄を象徴するレースです。
インディーカーの見どころは?
インディーカーの見どころ、それは何といっても唯一の日本人、佐藤琢磨の活躍でしょう。2007年までF1に参戦していた佐藤選手は09年からインディーカーに活躍の場を移しました。
その後は日本人初優勝を成し遂げるなど活躍していましたが、ついに昨年、インディーカーシリーズ最大のイベントであり、世界最大のモータスポーツイベント(約35万人が現地で観戦する)であるインディ500を制覇しました。このことで、佐藤選手はアメリカで1流ドライバーであると認められました。
今年もインディ500を制した場合、伝説のドライバーとして称賛されることになります。佐藤琢磨が生ける伝説となれるか注目です。
インディーカーシリーズでは、ドライバーはF1のそれと比べてチームからコントロールされておらず、いわゆる「優等生」が少ないです。彼らはサーキットの内外で人間性をさらけ出しファンやマスコミを騒がせています。
そこから醸し出される雰囲気は90~00年代初頭のF1に似たものを感じます。あの頃のF1に胸をときめかせた人は、ぜひインディーカーを視聴してみてください。きっとファンになると思います。アメリカ大陸でのレースなので日本では真夜中に行われ、リアルタイム視聴が難しい問題はありますが・・・