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モータスポーツはF1のみにあらず。最狂決定戦!?WRC

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まず初めに、WRCというカテゴリーはF1などの通常のレースを見てきた人にとってはかなり異質なカテゴリーです。しかしそこには異質であるが故のF1などにはない魅力が詰まっています。今回はそんなWRCについて解説します。

レースなんてしない、するのは予選のみ

WRC、世界ラリー選手権はその名の通りラリーの世界選手権です。主に専用のサーキットを舞台とするF1などと異なり、WRCは主に一般公道を舞台とし、10キロから25キロのタイムアタックを20回行い、その合計タイムで順位を競います。

その為相手を直接追い抜くのではなく、F1の予選のように他車よりも速いタイムを出すことが求められます。路面もターマック(舗装路)、グラベル(未舗装路)、スノー(雪道)、アイス(凍結路)など千差万別です。

自動車を運転されている方は映像を用意しますので自分が映像の道をどれくらいの速度で走れるか考えていただければ、彼らの凄さと狂気をご理解いただけるかと思います。

マシンは上記の性質上、一般に販売されている車両をラリー用に大規模に改造されたものが用いられます。そして映像を見ればわかると思いますが、マシンにはドライバーの他にコドライバーと呼ばれる人間が同乗しています。

コドライバーはドライバーに路面状況や次のコーナーの方向や大体の角度を教え、ドライバーが素早くコーナーを超えられるようにナビゲーションを行う女房役です。これらの要素により、WRCはF1などとほとんど共通点がないものとなっています。

参戦2年目のトヨタはどこまでやれるのか


引用:TOYOTA GAZOO Racing公式サイトより

そんなWRCには17年からトヨタが参戦しています。使用車種はヤリス(日本名ヴィッツ)で、99年まで断続的に参戦して以来の復帰になります。

参戦初年の17年には第2戦で早速優勝するなど幸先のいいスタートは切れたものの、その後は参戦初年度であることもありメカニカルトラブルが頻発し、気温が低いフィンランドでは優勝したものの、全体的には厳しいシーズンを送りました。

2年目である18年のシーズンもこれまでのところドライバーのミスやメカニカルトラブルにより表彰台こそ獲得しているものの全体として厳しいシーズンとなっています。

しかし、ドライバーやチームのコメントを見る限り、結果こそ厳しいものの全体としては去年より感触は良いようです。おそらく優勝という結果が見えるのも、そう遠いことではないようです。

ただ、フォード、シトロエン、ヒュンダイとしのぎを削っている現在、チャンピオンを獲得する実力を得るまでには至ってないようです。

WRCはその特異性による中継のしづらさからCSでもダイジェストが放送されるにとどまっています。しかし、トヨタが復帰したことによりWRCの日本開催が現実味を帯び始めている現在、それを後押しするには番組の視聴率を上げるほかありません。

Youtubeの映像を見て少しでも興味を持たれた方は、ぜひ放送を見て現地観戦の可能性を高めてください。数年後に猛烈な砂ぼこりでお返しをしてくれるかもしれません。

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