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日本での開催の可能性は?将来性は抜群?のフォーミュラE

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フォーミュラEというカテゴリーを聞いたことはあるでしょうか。現在は主にF1のシーズンオフに開催されているレースです。今回は将来大化けする可能性があるこのシリーズについて解説します。

未来を先取りしたレース

フォーミュラEは他のカテゴリーと明確に違う点があります。それは使用する車が電気自動車であるという点、そしてバッテリー容量の関係でドライバーはレース中にマシンを乗り換えるという点です。

また、大気汚染対策での普及促進とプロモーションの関係から全戦市街地コース、さらに1日で予選と決勝を行うワンデイイベントで行われています。電気自動車でのレースなのでモータースポーツにつきもののエンジン音や排気音(エギゾーストノート)がなく、非常に静かにレースが進みます。

日本でもハイブリッド車が静かすぎると問題になりましたが、モータースポーツの場合は音も重要な観客へのアピールになっている為、F1関係者を中心にフォーミュラEをモータースポーツとは認めないとする発言も見られます。とはいえ、電気自動車は発展が止まっている内燃機関と比べて発展性が高い分野であり、ヨーロッパや中国などが将来的に電気自動車のみ販売を認める方向に舵を切ったため、将来性も高い分野です。

続々と自動車メーカーが参戦。日本勢は?


motorsport.comより 日産が使用する次期シリーズのマシン

フォーミュラEは、車体は主催者が用意したものを使用しますが、モーターなどのパワートレインと呼ばれる動力機関は独自開発が認められています。

その為欧州メーカーを中心にワークス参戦、又は参戦表明が相次いでいます。現時点で参戦しているのがルノー、アウディ、シトロエン、ヴェンチュリー、ジャガー、マヒンドラ、BMWであり、メルセデス、ポルシェが将来的な参戦を表明しています。

欧州メーカーは上で挙げたように将来的に電気自動車のみ販売可能になるので、自社の技術を広めるプロモーションの場として最適とみているようです。おそらくさらに未来には中国メーカーも参戦するかもしれません。そんな中で日本メーカーは将来的な規制がないことや日本でのレースがないこともあり、参戦には消極的でした。

しかし、ついに日産が来シーズンからルノーからチームを譲り受けて参戦することが発表されました。ルノーと日産は資本提携している関係で、リーフなどで電気自動車の実績がある日産がフォーミュラE、内燃機関が得意なルノーがF1とグループ内でカテゴリーを分けた形となります。

日産は現在電気自動車関連の技術者のみが在籍している状況なのでこの参戦はプロモーションの面でも技術的な面でもいい判断ではないかと思います。

日産が参戦するとフォーミュラEの日本開催への議論も盛り上がっています。しかし、日本では警察署の許可が下りず、公道レースが開催できないのが現状です。

その為、横浜の港湾地区を行政特区に指定し、そこでレースを開催するという案があがっていますが、これも実現するとしても恐らく数年はかかるものと思われます。フォーミュラEはtwitterでも無料配信されるようになっており、日本で一番観戦の敷居が低いカテゴリーです、日本開催が実現するまではこれらで観戦して盛り上げていきましょう。

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