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土俵に女性は上がっちゃダメ?相撲の謎を考える

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大相撲の巡業中に、土俵上で挨拶中に倒れた市長を救命しようとした女性が、土俵から降りるよう求められました。これに対し、非難の声も上がっているようです。(参考サイト)

女性は土俵に上がれない!

3月4日、京都府舞鶴市で行われた大相撲の春巡業の土俵上で、あいさつをしていた舞鶴市長が、突然倒れました。
市長が倒れた直後に、警察官やスタッフらが土俵に上がり、心臓マッサージなどの救命処置を施していたのですが、その中に観客とみられる複数の女性が含まれており、協会側は場内放送で「女性の方は土俵から下りてください」と促しました。この女性は救命資格を持っていたとのことです。

なぜ相撲は「女人禁制」?

ところで、なぜ、女性は土俵に上がれないのでしょうか?

それは、相撲が、神道思想に基づいた「神事」でもあるからなのです。

大相撲の起源は、日本書紀に残されている、野見宿禰と当麻蹶速の戦いとされています。やがて相撲は天皇の見ている前で行うようになり、江戸時代には神社や寺門の建立資金を集めるための「興行」となりました。同時に、横綱は四股によって大地を踏み固めて邪気を払って五穀豊穣を願い、神道の「神事」としても定着したのです。

神道には、神聖な場所には女性は入れないという「女人禁制」というものがあり、大相撲もそれに従って、神聖な土俵に女性は上がることは許されていないのです。

相撲はスポーツではない?

相撲は「興行」であり、「神事」であるならば、「スポーツ」ではないのでしょうか?

もちろんそんなことはなく、力士たちは日々鍛え、場所では取組を行っているわけですから、力士たちがやっていることは「スポーツ」でもあります。

つまり相撲はスポーツでもあり、興行でもあり、神事でもある、3つの要素が立ち並んでいるもの、と言えます。「ガチンコ」相撲が全盛の時期はスポーツの要素が大きく、そうでない時期は興行の要素が大きい、などなど、この三本柱を変化させながら、続いてきた伝統があるのです。

まとめ

その是非はともかく、神道思想としては土俵が「女人禁制」は当然のことです。アナウンスした協会の人も、「救助に紛れて女性が土俵に上がり込んできた」ぐらいにしか思っていなかったのではないでしょうか。女性としても悪気があったという訳ではなく、倒れた人を救いたい一心だったと思われます。

しかし、このような非常事態でも女性が上がれないということには、一考の余地があるように思います。病人にとって救助者はある意味で「神に近い存在」な訳ですから、土俵に上がることが許されても良いのではないでしょうか。

伝統を守りつつも、時代に合わせ柔軟にルールを変えることも考えて欲しいと思います!

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