こんにちは。
マンチェスター・シティ大好き松嶋俊です。
2020年に開催予定だったユーロ2020が延期され今年の6月に開催されるにあたり、サッカー指導者として、よりユーロ2020を楽しめるようにしたいと思い、今回はユーロについて解説してみたいと思います。
1960年にフランスで第1回大会が開催されたUEFA EURO(通称:ユーロ)は、今回で16回目を迎える歴史ある国際大会です。
4年に一度開催されることや出場国のレベルの高さから、FIFAワールドカップ以上のレベルの高さだと言われている、世界的なサッカーの祭典です。UEFA(欧州サッカー連盟)に所属する全55の国と地域による予選を経て、本大会に進出するのは24ヶ国で、予選からハイレベルで見ごたえたっぷりな戦いが待っています。
1.2021年に延期
サッカー欧州選手権「ユーロ2020」はコロナウイルスの影響で2021年に開催延期となったと2020年3月にノルウェーサッカー協会が伝えました。発表によると、ユーロの新日程は2021年6月11日から7月11日となりました。
UEFAは、開催12カ国の「公共サービスに不必要な負担をかける」ことを避けたと説明、また、各国が国内リーグの試合を無事に終了させることを支援する目的もあるとコメントしました。コロナ影響なので致し方ないですね。誰もが待ち望む大きな大会なので、大会運営の方々の早い決断は相当な勇気が必要だったと思いますが、正しい判断だったと私は思います。
今年ですら無事開催できるかは分かりませんが・・・。
2.開催国
今大会は『ヨーロッパ12都市での分散開催』とする初の試みを採用し、開幕は6月12日にイタリアのローマ、決勝は7月12日イングランドのロンドンで、大会中全51試合が行われます。ちなみにキックオフ時間は日本時間の【22時、深夜1時、早朝4時の3パターン】で、開幕戦、準決勝、決勝は全て早朝4時キックオフとなっています。
3.グループステージ
チームの振り分け方法は、予選の結果によって「ポット1」にはベルギーやイタリア、ドイツ、スペインなどが入った一方で、「ポット2」にはフランス、クロアチア、オランダ、「ポット3」には前回王者ポルトガルが振り分けられるなど、強豪国同士が同じグループに振り分けられてしまう可能性の高い【死の組】ができやすい状況が作られました。
ポットとは?
https://footballbox.club/pot.html
このグーループにて総当たり戦を行い、上位2ヶ国+各組3位の6ヶ国のうち上位4ヶ国を加えた合計16ヶ国が決勝トーナメントに進出できます。
私個人としては、強豪国同士はなるべく上のステージで戦ってほしいため、死の組はあまり作られてほしくないですね。というのが、グループステージでは突破できれば良いので、勝利よりも勝ち点を考えながらの戦いも予想され、せっかくの好カードでも『引き分け狙い』の戦いになってしまう可能性があるからです。
ですが、参加国とグループの数的にも「死の組」は必至な状況になっています。グループ分けは以下のとおりです。
■グループA
FIFAランキング | 国名 |
---|---|
32位 | トルコ |
10位 | イタリア |
18位 | ウェールズ |
16位 | スイス |
■グループB
FIFAランキング | 国名 |
---|---|
12位 | デンマーク |
55位 | フィンランド |
1位 | ベルギー |
39位 | ロシア |
■グループC
FIFAランキング | 国名 |
---|---|
14位 | オランダ |
24位 | ウクライナ |
23位 | オーストリア |
65位 | 北マケドニア |
■グループD
FIFAランキング | 国名 |
---|---|
4位 | イングランド |
11位 | クロアチア |
48位 | スコットランド |
42位 | チェコ |
■グループE
FIFAランキング | 国名 |
---|---|
6位 | スペイン |
20位 | スウェーデン |
19位 | ポーランド |
33位 | スロバキア |
■グループF
FIFAランキング | 国名 |
---|---|
40位 | ハンガリー |
5位 | ポルトガル |
2位 | フランス |
13位 | ドイツ |
やはりできてしまいましたね『死の組』。
グループFがまさにそうで、強豪国ドイツ、前回大会準優勝のフランス、そして前回の王者ポルトガルが同組となってしまいました。
ポルトガルは前回大会で前評判を覆して決勝に進出。途中出場のエデルが決勝点を決め、フランスを下して念願の初優勝を飾った。ポルトガルは2018年から始まったネーションズリーグでも初代王者に輝いており、大会2連覇を目指しています。
この中から上位2チーム(成績次第で3位が進出できる可能性もあり)しか決勝トーナメントに進出できないのは寂しい限りです。
4.放送予定
2019年1月、WOWOWはEURO2020の本戦の全51試合をWOWOWが独占生中継すると発表しました。



EURO96のイングランド大会から7大会連続での独占放送となったWOWOWですが、今大会の放映権取得のプレスリリースの文言にはこのような一文がありました。
つまり、『スカパーやDAZN』でEURO2020を放送する可能性は0になってしまいましたね。DAZNを愛用している私としては非常に残念ですが、WOWOWとEUROの長年の関係性から見ても仕方ありませんね。
しかし、民放・地上波での放送はまだ可能性が残されています。『テレビ朝日』がEUROを地上波で放送している実績があるので、今回もテレビ朝日での放送の可能性が高いわけですが、肝心の放送予定については2020年12月時点ではまだ正式な発表がどこのテレビ局から出ていません。
今後の動向、発表に注目したいですね。
WOWOWは有料ですので、契約が必要になります。月額2,530円でEURO全51試合が視聴できるわけですが、これを「高い」とみるか「安い」とみるかは、個人の価値観になりますね。
ただ、地上波で放送する可能性も分からないので、試合を観れずに悶々とした日々を過ごすのであれば、契約して楽しんでしまった方が良いと思います!!
極論ですが、EURO2020の大会開催期間中だけ加入して、大会が終わればすぐ解約してしまえば1ヶ月分の視聴料(2,530円)だけで全51試合を視聴できるという方法もありますが、こんなことを言うとWOWOWに怒られてしまいそうですね。
5.注目している国
私が個人的に注目している国はイングランドです。
ワールドカップやEURO(欧州選手権)でなかなか結果を残せずにいたイングランド代表ですが、2018年のロシアW杯ではベスト4入りを果たし、さらに新設されたUEFAネーションズリーグでも3位に入るなど、勢い、実力がいよいよ発揮されてきていますね。
将来有望な若手選手も次々出てきており、EURO2020でも活躍が期待されます。
6.注目選手-フィル・フォーデン
イングランド代表の中で特に注目してほしいのがフィル・フォーデン。
卓越したボールコントロール、緩急を駆使したドリブル、当たり負けしないフィジカル、さらに90分間トップレベルでアクションを起こし続ける事ができる体力まで持ち合わせているこの選手に私は以前から注目しています。
11月18日に行われたネーションズリーグ第6節のアイスランド戦では先発したフォーデンは、2ゴール1アシストの活躍を見せ、4-0の快勝に大きく貢献しました。
しかし、この試合の前の9月にも代表に召集されてたフォーデンはそこで大きな過ちを犯してしまいます。
9月の代表ウィーク中に、滞在するホテルに女性たちを招き入れ、新型コロナウイルスのガイドラインに違反し、監督、チームの期待を裏切る形で代表を一時は追放となっていました。11月の召集はそれ以来となり、フォーデンは自分の犯したミスを取り返し、チームメイトの信頼を取り戻そうとモチベーションも高く効果的なプレーを多く行っていました。
まだまだ、信頼は取り戻している途中でしょうが、このままチームに貢献し続けていけば、EURO2020が開幕するころには、チームの中心選手として活躍すること間違いなしだと思います。
7.まとめ
コロナの影響で、2020年度の開催が延期され、2021年の今年、今のところは開催の方向で進んでいます。
しかし、ご存じの通り世界規模でコロナの感染者数も上昇してきており、イギリスでは『ロックダウン』も発表されました。
そんな中「EURO2020」が今後どのような決断を下すのか分かりませんが、できる事ならこのまま、もちろん感染対策を万全にした状態で開催してほしい!!
純粋にEUROが観たい!新しいスター誕生をこの目で見たい!
今後の大会開催に向けた動きや変化などありましたら、随時記事にしていきたいと思います!!注目選手なんかも紹介できたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします!!
