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サッカー日本代表 3月欧州遠征の総括

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ここでは先日行われたサッカー日本代表3月欧州遠征の総括を行いたいと思います。

結果は2戦0勝1敗1分

マリ戦は1-1の引き分けで、ウクライナ戦は1-2の敗戦で終えた今回のベルギー遠征でしたが、結果をみれば大方の予想通りでした。

怪我のため招集を見送られた選手が多い中、この結果は驚きませんでしたが、WC本番でも怪我のため主力クラスが辞退することも想定しなくてはいけないので、今回の結果は客観視できず、また言い訳もできません。

ハリルをはじめとした日本サッカー協会はこの結果をどう捉えて、本大会に向けてどのように改善するのかを注目したいところです。

遠征を通じて感じたバリエーションの少なさ

今回の遠征を通じて感じた点は、マリ戦、ウクライナ戦共通して、攻撃のバリエーションが少なかったことです。

守って攻めるスタイルは見てわかりましたが、それに至るまでの例えばボールの奪いどころが定まらず、自陣の深い位置でボールを奪い、ロングボールで前線に送る、これが2戦共目立った攻撃の形でしたが、機能していたとは言いにくいです。

そもそも身体能力やフィジカルで劣る相手に、この攻撃一つで向かうことがナンセンスであり、武器の一つとして考えるのであればともかく、それしかないのであれば相手も守りやすいです。

慌てて前線に放り込むだけでなく、時には中盤で丁寧にゲームメークし攻撃を展開することも大事だと、感じることができた遠征であったと思います。

寄せが速い相手に対しての対処法

次にこの遠征で目立った点は、相手の寄せの速さに対応しきれずに、パスミスを連発していた点です。

アジア予選とは異なり、ヨーロッパ勢やアフリカ勢などは、特に中盤での寄せが速く、そのプレッシャーによってミスを誘発させてくる戦法がよくあります。

今回の遠征でも例外はなく、中盤の激しいプレスによってパスミスを連発しピンチを招くシーンが少なくありませんでした。

本大会に向けてこの点は改善必須であり、どのように修正して本大会に挑むのか、監督の手腕の見せ所であり注目点です。

いまだに見えないベストメンバー

ハリルジャパンでは毎試合テスト色が強いため、いまだにベストメンバーが定まっていない印象です。

確かにメンバー固定の弊害はありますが、いまだにベストメンバーが見えてこないのは、見ている側としても不安はあります。

チームとして成熟しているかそうではないのかの差は歴然と出ますので、この点も本線を控えた不安材料の一つです。

仮にベストメンバーを見せないことが、ハリルの作戦だとしたら、それはそれで天晴でありかなりの策士なのですが、その可能性は低いでしょう。

不安材料だけでなく光明もあり

今回の遠征では不安材料が目立ちますが、その中でも光明はありました。

今回初召集の中島翔哉選手です。途中出場ながらマリ戦では同点弾、ウクライナ戦では躍動感のあるプレイを見せ、今回の遠征で一番インパクト残した選手です。

彼が試合に入ったことによってゲームが落ち着き、中央からのチャンスも増えた印象でした。

停滞した日本の攻撃に活力と躍動感を与え、十分に途中出場の役割を果たしたと言えるでしょう。

今後どのように起用されるかは不明ですが、スタメン、途中出場、どのタイミングでも対応できる選手は、ロシア大会だけでなく今後の代表のサッカーにいいものを与えてくれる予感がしました。

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