3月の欧州遠征を終えて各報道ではハリル解任論が噴出しています。
今回はそれらの記事からハリル監督の報道されている問題点と日本サッカー協会の対応を見ていきます。
ハリル解任論の主な意見
・主な論調
3/28に配信された【WEB Sportiva】の記事によると、今回のベルギー遠征を経てハリルに8年前の南アフリカワールドカップ再現は無理とし、協会に7日以内のハリル解任を提案しています。
同誌は3/24配信記事でもハリルの選手起用を「無計画」と批判しています。その他雑誌社ではハリルは海外視察を理由に海外逃亡していると言われる始末です。
・世間の反応
また、めったに批判しないサッカー解説者の松木安太郎氏までも「チームになっていない」と警鐘しており、その他もジャーナリストも「ハリルジャパンはもはや末期である」やWEB上のアンケートでもハリル続行が28%、解任が72%と世間はハリル解任派に傾いています。
これら批判報道やアンケート結果は至極自然な流れであり、素人目からみても確かにハリルのサッカーには期待感などなく、アジア予選を通して危ない橋を渡っている印象でした。
チームの方向性も見えずいまだにベストメンバーも決まっていないように思え、とても6月に本大会を控えたチームに思えません。(参考:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6277042)
ハリル一人に責任を負わせる魂胆が見え見えの協会
この加熱するハリル解任論を受けて、日本サッカー協会の対応は「現状はこの体制で」とのことで今のところ解任の動きは見せておらず、協会は完全に受けに回っている印象です。
しかしこの反応は見方を変えれば、「ワールドカップの結果責任はハリルにまかせて、協会は責任を取らない」とも見ることができます。
責任をハリル一人に負わせて、自分たちは都合よく次の4年後に向けて切り替える、これまでの協会の対応を考えれば特に驚きはありませんが、これでは戦った選手が報われず、結局はロシアの後も同じことの繰り返しになると思います。
停滞した日本サッカーのためには、監督だけではなく今こそ批判の矛先を日本サッカー協会にむける時期なのかもしれません。
今後も続くワールドカップへの道
ロシアワールドカップが終わっても、4年後、さらにその先までワールドカップへの戦いは続きます。
「日本のサッカーが世界に通用するにはどうしたらよいのか?」その議論は今に始まったことではありませんが、サッカーのスタイルや日本に合った監督以前に、日本サッカー協会のことを選手だけでなく日本のサッカーファン全てが、考えなければならない時期に差し掛かったのかもしれません。