DAZNをWIFI環境の無い場所で見ることが多い人のあるあるとして、「データ通信容量」が月末になると気になりだし、あたふたする(笑)
違いますか(笑)
私もスマホで見る機会があるため、あたふたする時期もあります。そのような方のために、今話題になっている携帯電話のau、docomo、Softbankの大手キャリア各社が、格安の新プランについて解説をしたいと思います。
ただ、私はサッカーは詳しくても携帯はさっぱり分かりませんので、私の知り合いに携帯電話ショップでの勤務経験がある吉沢君にここからは解説してもらいます。
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こんにちは。
携帯電話ショップで長年働いていた吉沢です。
今回は、DAZNユーザーでもあるわたし目線で大手キャリア3社の新プランを詳しく解説します。携帯会社の回線でDAZNを見る機会が多い人は、ぜひご覧ください。
各キャリアの新プランは、低料金で20GBを利用できるため、DAZNの視聴にも活用できるようにみえます。ほぼ同じ金額、データ通信容量なため、どのキャリアを利用しても問題ないと思えるかもしれません。
しかし、細かなところに相違点があります。この相違点がDAZNを快適に視聴できるのか、最安値で利用できるかを左右します。
目次
1.携帯会社の新プランは外でのDAZN視聴用として使うのが前提
まず前提知識としって知って頂きたいポイントは、携帯会社の新プランは外でDAZNを見るために検討するべきものということです。
携帯会社が発表した新プランは全て、1ヶ月に使用できるデータ容量が20GBまでと限られています。
1-1.大手3キャリアの新プランの紹介
大手3キャリアが発表している新プランの主な内容を、下記の表にまとめました。
各社の新プランの特徴を詳しく解説します。
1-2.ドコモの「ahamo」
ドコモのahamoでは月額2,980円で、毎月20GBの利用が可能に加えて、5分間の通話し放題です。
20GBを月額2,980円で利用できる料金設定は格安で、革新的なプランと言えるでしょう。しかし、auなどが追随して発表したプランには付加価値が付けられているので、他社と比べると若干影の薄さを感じます。
1-3.ソフトバンクの「SoftBank on LINE」
ソフトバンクのSoftBank on LINEは月額料金がドコモのahamoと同じで、月額が2,980円で5分間の通話し放題です。ahamoと異なる点はデータ消費の条件で、LINEの利用はギガのカウント対象外です。
またプランの提供形態が他社と異なります。ドコモのahamoとauのpovoはキャリアが直々に提供しますが、SoftBank on LINEの提供事業者は『SoftBank on LINE』になります。
SoftBank on LINEはソフトバンクとLINEモバイルのプラットフォームを活用した新事業で、厳密にはソフトバンク直々のブランドというわけではありません。
立ち位置的にはMNO(自社の回線網を用いる事業者)なので、使用する回線品質はソフトバンクと同等ということになります。
格安SIMは回線事業者から通信網を借りるMVNOであるため、通信速度が大手キャリアには劣るデメリットがあります。
以上のポイントを踏まえると、理論上ではSoftBank on LINEに通信速度が遅いといった心配はありません。しかし、ソフトバンクのMNOであるワイモバイルは、通信速度がソフトバンクより劣っているというデータがあります。
※:2021年1月20日時点の情報です。
※:『みんなの回線速度』の集計情報をもとにしています。
そのため、SoftBank on LINEで快適にDAZNを視聴できるかは、サービス開始後の評判を見て見極めたほうがいいでしょう。
1-4.auの”povo”
auのpovoは5分間の通話し放題を任意加入のトッピングにすることで、月額を他社よりも安い2,480円にしています。通話を頻繁に利用しないのであれば、月額2,480円で毎月20GBを使用できるというわけです。
ドコモのahamoとソフトバンクのSoftBank on LINEでは5分間の通話し放題が絶対に付くため、月額を2,980円から下げることはできません。ですので、あまり通話をしない人にとって、auのpovoはとても魅力的なプランと言えるでしょう。
auのpovoには月額を200円プラスすることで、データ使い放題にできるメリットもあります。DAZNの視聴では膨大なデータ容量を消費するので、データ使い放題にできるpovoはもっとも優先順位が高いプランです。
ただし、データ使い放題のトッピングを加えると、下記の状況で通信速度が制限される可能性があります。
下記の状況に制限を設けている理由は、ネットワーク状態の安定性の確保、ユーザーへ平等な通信状態を与えるためだと考えられます。
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ネットワークの混雑時
動画の視聴時
クラウドゲームの利用時
データの消費量を毎月20GB以内に収められるのであれば、データ使い放題のトッピングはしないほうが賢明です。
2.新プランの気になる3ポイントを比較
大手3キャリアの新プランは、下記の5点が共通しています。
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毎月20GB使用できる
キャリアメールは利用できない
対象光回線とのセット割引や家族割引は適用不可
eSIMに対応
テザリングを無料で利用できる
共通点だけ見るとどのキャリアの新プランも魅力的ですが、下記の2点が異なります。
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通話料金の条件面
プランの提供事業者
この3つがどのキャリアのプランを選ぶべきかのポイントになります。
2-1.通話料金の条件面
ドコモのahamoとソフトバンクのSoftBank on LINEには標準で5分間の通話し放題が備わっていますが、取り外すことはできません。
5分間の通話し放題すら必要ない人にとって、ahamoとSoftBank on LINEは割高になってしまうわけです。
auのpovoでは任意で5分間の通話し放題を利用できるか選択でき、さほど通話を利用しないのであれば毎月最安値で20GBを利用できます。
通話をする頻度が低い人なら、auのpovoが最安値のプランになるというわけです。
通話をする頻度が高い場合、5分間の通話し放題や定額通話し放題の月額料金は3社とも同じなので、他の要素が比較のポイントになります。
2-2.プランの提供事業者
ドコモのahamoとauのpovoはサービスの提供元が変わりませんが、ソフトバンクのSoftBank on LINEは『SoftBank on LINE』の提供となります。SoftBank on LINEのみ、提供事業者がキャリア直々ではないわけです。
ahamoとpovoはキャリアが提供するプランのため、回線品質は従来通り変わりません。SoftBank on LINEは厳密には提供事業者がソフトバンクではないため、回線品質がソフトバンクより劣ることが懸念されます。
そのため、今のところは回線品質的にahamoとpovoのほうが安心でき、SoftBank on LINEは若干の不安があると言えるでしょう。
3.大手3キャリアの新プランをランキング格付け
これまで解説したポイントを踏まえて、大手キャリアの新プランをランキング付けしてみます。
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1位 auのpovo
2位 ドコモのahamo
3位 ソフトバンクのSoftBank on LINE
なぜこの順位にしたのかご説明します。
3-1.1位:auのpovo
もっともおすすめしやすいのは、auのpovoです。
Povoでは5分間の通話し放題が任意のトッピング扱いになっているので、最安値で20GBを使用したい、電話を利用する頻度が低いから通話料を下げたい人に打って付けです。
また月額200円をプラスすることで、データ容量が使い放題になる点も魅力です。通信制限がかかる恐れはありますが、DAZNでは膨大なデータ容量を使用するので、試してみる価値はあります。
3-2.2位:ドコモのahamo
SoftBank on LINEよりも順位が高い理由は、ドコモ直々の提供プランであることです。
プランの提供事業者がドコモであることで回線品質が維持されることがほぼ確実で、快適にDAZNを視聴できる速度が出ると考えられます。
SoftBank on LINEにはLINE使用時のデータ量がカウントされないメリットはありますが、ソフトバンク直々の提供ではないので、DAZNを快適に見られる品質かを見定めるうえではahamoのほうが優先順位は高いと言えます。
3-3.3位:ソフトバンクの”SoftBank on LINE”
SoftBank on LINEはソフトバンク直々の提供プランではないため、従来のソフトバンク回線に比べて通信速度がどうなのかという疑問が生じます。
SoftBank on LINEではソフトバンク回線を使用できますが、提供事業社がソフトバンクではなく『SoftBank on LINE』になるからです。
ソフトバンク回線を利用できるからといっても、提供事業者が変わることで通信速度が劣る場合があるため、今のところは一概に回線品質に問題がないとは言い切れません。
DAZNを視聴するには通信速度の速さが求められるので、ソフトバンク直々の提供ではないSoftBank on LINEは評判の様子を見てから申し込みを決断するのが賢明です。
4.まとめ
この記事では、DAZNの利用者目線で携帯会社の新プランを解説しました。
大手3キャリアプランの新プランは、どれも二千円台で毎月20GBを使用できます。しかし、細かなサービス内容に違いがあるので注意しなければいけません。
もっともおすすめなのはauのpovoです。Povoでは5分間の通話し放題の利用が任意なので、通話をする頻度が低い人なら最安値のプランとなります。月額に200円をプラスすることで、データが使い放題になる点もDAZNユーザーなら見逃せません。
次に優先順位が高いのはドコモのahamoで、今まで通りドコモ回線を利用できるのでDAZNを快適に視聴できます。
SoftBank on LINEはソフトバンク直々の提供ではないため、回線品質の評判がどうなのか様子を見てから判断したいところです。