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西岡良仁選手 VS ベルディヒ選手 分析してみた~シリーズ②~

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こんにちは。テニス大好きタマジです。西岡良仁選手のプレイが大好きで、もっと色々な人に西岡選手の凄さを知ってほしいと過去の強豪選手との試合を分析したいと思います。

錦織選手に次ぐ日本のナンバー2西岡良仁選手、グランドスラム本戦へも進出し、強豪選手と大熱戦を展開している。まだツアーでの大きな勝ち上がりはないが、その可能性を大いに秘めた期待の選手だ。

その西岡選手が過去に対戦した強豪選手との試合ぶりを振り返り、小柄ながら素晴らしいパフォーマンスを発揮している西岡選手の強さに迫る。

2017年インディアンウェルズ3回戦

2017年BNPパリバオープン、すなわちインディアンウェルズのATP1000マスターズ大会で西岡選手は3回戦へ進出、当時世界14位、この大会の第13シード選手であるチェコのベルディヒ選手と対戦した。

ベルディヒ選手といえば、この時点ではトップ10ランキング外となっていたが、れっきとしたトップ10の常連プレーヤーである。

当時のビッグ4(マレー、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル)に次ぐ存在(ビッグ4の存在は彼のテニスキャリアにとっては気の毒だったが・・・)長身を利して、教科書のように美しいフォームから鮮やかなサーブ、フォアハンド・バックハンドストロークを打ちこんでいく「名手」である。

この西岡選手とベルディヒ選手との対戦は、シードでもあるベルディヒ選手が圧倒的に有利と思われていた。

ベルディヒ選手戦戦況1

https://www.youtube.com/watch?v=oekcCezOtLU

「【やっちまった!!🎾】西岡 vs ベルディヒ BNPパリバ・オープン2017 3回線 後編」

この試合は、まさに典型的なストローク戦のゲームとなった。

正確なフラットドライブのボールをフォアハンド、バックハンドともきれいにコート深く打ち込んでくるベルディヒ選手、対して西岡選手は、フォアハンドはスピンの効いたボールで対抗、バックはフラットドライブ気味のボールをカウンター的に打ち込んでいく、そんな展開が続く。

両選手ともリターン力に優れ、よほどでないとサービスエースやサーブでのフリーポイントにならない。ベースライン付近でしっかりとストロークを打ち合い、激しい打撃戦となった。

サーブ力ではやや勝るベルディヒ選手が確実にサービスをキープ、第一セットは西岡選手につけいるスキを与えない。ベルディヒ選手2-1で迎えた4ゲーム目の西岡選手サーブをブレーク、続く5ゲーム目では逆に西岡選手がブレークチャンスをつかむが、これをベルディヒ選手がセーブ、気落ちしたのか西岡選手は次の6ゲーム目をも連続でブレークされてしまって1-5、しかも2ブレークダウンという劣勢に追い込まれる。

7ゲーム目はベルディヒ選手がキープして第一セットは1-6で失ってしまう。

ベルディヒ選手戦戦況2

第二セットに入っても流れはベルディヒ選手、しっかりとした技術に裏付けされたプレーは大崩れせず、セット中盤からはネットプレーを交えた攻めのプレーをみせ、西岡選手の5ゲーム目、7ゲーム目のサービスを連続でブレークに成功、5-2と西岡選手を追い込む。

そしてベルディヒ選手のサービングフォーザマッチ、この時点では9割方ベルディヒ選手の勝利は間違いない流れであった。

この圧倒的不利な状況から、西岡選手がまさに驚異的な粘りを発揮する。

ボールに食らいつき、とにかく返球、そしてそのリズムは鮮やかなパッシングショットを生む。油断はなかったのであろうが、ベルディヒ選手はボレーをミス、土壇場でブレークバックとなる。

試合を決めに来たベルディヒ選手が9ゲーム目で猛然とアタック、もつれにもつれたがこのゲームを西岡選手が何とかキープ、流れを引き戻していく。

チャンスを逃し続けるベルディヒ選手、それは10ゲーム目でのよもやの連続ブレークダウンにつながってしまう。

タイブレークに持ち込まれたこのセットは、西岡選手の驚異の粘りに、ベルディヒ選手が根負け、あれほど正確だったストロークをアウトしてセットを失う。

ベルディヒ選手戦戦況3

第三セットもベルディヒ選手のペースが大きく落ちたわけではなかった。引き続き高レベルのストロークを軸に、安定した攻めを展開していた。ほめるべきは西岡選手のまさに粘り、並大抵ではないメンタルを発揮して、ベルディヒ選手をじわりじわりと追いこんでいった。

これがミスや、ダブルフォルトを呼び、そして時には鮮やかなバッシングショット、ネットプレーを交え、ついに逆転勝ちするのである。

映像分析1
https://www.youtube.com/watch?v=oekcCezOtLU

「【やっちまった!!🎾】西岡 vs ベルディヒ BNPパリバ・オープン2017 3回線 後編」

0’48”付近から  すさまじいストローク戦

第二セット西岡選手からの4-5、自らのサーブであるが、40-0から40-30と追い上げられての、是が非でも欲しいこのポイントで、すさまじいストローク戦が展開される。

ベルディヒ選手のショットはほぼベースライン付近に落ちる非常に深いボール、これを西岡選手が軽快なフットワークで見事に返球していく。

そして最後は正確を極めたベルディヒ選手のショットがついにアウト、なんと5-5に西岡選手が追いつく。

2’53”付近から ベルディヒ選手が何とDF

その後試合はタイブレークに入ったが、接戦は変わらず、ポイント5-5で迎えたベルディヒ選手のサーブで何とダブルフォルト、この大事な場面で痛恨の極みとなる一本だ。

明らかにリズムを乱したベルディヒ選手は、続くポイントもあっさりとアウトしてついにセットを失い、セットオールとなった。

映像分析2
https://www.youtube.com/watch?v=oekcCezOtLU

「【やっちまった!!🎾】西岡 vs ベルディヒ BNPパリバ・オープン2017 3回線 後編」

3’03”付近からのプレー

勝敗を決する第三セット、立ち上が1ゲームは目はベルディヒ選手が順調に40-15とするが、西岡選手の粘りにジュースに持ち込まれる。

このポイントでネットに出て攻めたベルディヒ選手に西岡選手が見事なショット、ボレーミスを誘い、ポイントを握ると、ベルディヒ選手は何とダブルフォルトを犯してしまい、あっさりと1ゲーム目をブレークされてしまう。このゲームは大きかった。

4’48”付近からのプレー

それでもベルディヒ選手は続く2ゲーム目の西岡選手サーブを、深く突き刺さるストロークを中心にしてブレークバック、1-1に追い付く。この時点では流れはむしろベルディヒ選手に再び傾くのかと思われた。

それをくつがえしたのが、このプレー、3ゲーム目ベルディヒ選手のサーブゲーム、アドバンテージのベルディヒ選手は見事な深いストロークで快調に攻めるが、西岡選手がことごとくこれをディフェンス、最後はほぼオンラインの素晴らしいバックハンドダウンザラインを決め、ジュースに戻す。

その後ブレークポイントをつかんだ西岡選手に、ベルディヒ選手はあっさりとフォアハンドをバックアウト、再度のブレークに成功する。

7’54”付近からのマッチゲーム

5-4で迎えた西岡選手のサービングフォーザマッチ、ファーストポイントでウィナー級のボールを打ったがわずかにアウトしたベルディヒ選手、30-0から強烈に攻め込むが何とスマッシュをネットに引っかけてしまう。

この2本のポイントが決定的だった。6-4、見事な西岡選手の逆転勝利だ。

まとめ 勝因は?

ネットミスがほとんどない両選手、決して調子が悪かったとはいえない、むしろ好調の部類ではないかと思われたベルディヒ選手に対して、驚異的な粘り腰を発揮した。

その第一の勝因は錦織選手にも匹敵するような、「フットワーク」であろう。ときおりみせるフォア・バックからともに放たれるパッシングも上手い。

フォア・バックともリターン力のあるベルディヒ選手に対して、サーブゲームでの組み立て、戦略が通用したとはいえないが、それ以上の粘りのパフォーマンスで強豪を撃破した。

サーブにおけるスピン量、スピード、コースなどがもっと厳しくなってくれば、更に試合レベルが上がっていくだろう。

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